娼婦の素人VS素人の娼婦

「わたしは生きる。男たちはどうする」徐天佑

数年前に観た映画のキャッチ。一度でいいから言ってみたい（笑）

無人島でのサバイバー生活で、体力のない女が生き抜いていくのに必要なこと。

それは、誰かの女になること。

しかもその誰かは、男たちのなかでも最強でなくてはならない。

もし、最強の男を得られなかったら、みんなの娼婦になること。

私の好きな作家桐野夏生さんの作品「東京島」には、そんな女のサバイバーな生き様が描かれている。

dead or alive。

無人島を脱出するための究極の選択が，娼婦の素人になることと、素人の娼婦になることだったら、あなたならどっち？

サバイバーな女は、たくましく、優秀な男を嗅ぎ分ける能力に長けている。とてもだめんずに振り回されているようじゃ、話にならない香港女傭公司。

例のごとく、東京タワーを見ながら毎日、散歩をしていた頃、タワーの麓であるホームレスのオバさんを見かけた。

すぐにフィリピンのホームレスの子どもたちを思い浮かべた。長いおさげ髪、顔も体も薄汚れ、着ていた服もどこかの工事現場からもらってきたようなジャンパー姿。

女性の、しかも成人のホームレスを間近で見たのは、それが初めてだった。

取材で茨城で保護されている女性ホームレスに話を聞いたとき、彼女は夫の暴力から逃れるために、着の身着のまま家を飛びだしたと話してくれた。

女性のホームレスは男性にくらべれば圧倒的に数少ないが、実際のところ、そんな理由が多いと施設の担当者は話してくれた。瘦面

話を戻す。

東京タワーで見かけた彼女を二度目に見たのは、私の住まいの近くにある、老舗蕎麦屋の前だった。彼女はふっくらとし、洋服も変わり、前とは別人のようになっていた。

たくましいな、と思った。生きるために、彼女が選択したことは、なんなのか、本当のところはわからない。

しかし、現在の東京にも、無人島のような東京で生き抜くために、サバイバー生活を余儀なくされている女性は間違いなくいる峇里島自由行。